国際自然保護連合(IUCN)によると、インドネシアには3,000種を超える海洋生物が存在し、西部を除くほとんどの海域で2,300種以上が確認されているとのこと。多様な気候や地形を有するインドネシア各地の個性豊かな海洋スポットをまとめました。ぜひ旅行の参考にしてみてください♪
West Papua
熱帯雨林気候 乾季4~10月 雨季11~3月 旅行シーズンラジャアンパット/トリトンベイ 10月~4月(6~9月は強風が吹くためアクセス・ダイビング困難)チェンデラワシ及びラジャアンパット北部から中央はモンスーンの影響はほとんどないため年間通して旅行可能
ニューギニア島西部に位置するパプアは、年間を通じて高温多湿な熱帯雨林気候で、世界で最も多様な生物をはぐくむホットスポット。海中には健康的な600種以上のサンゴと1500種を超える魚類が生息し、陸上には世界最大のトリバネアゲハや極楽鳥、有袋類など数多くの貴重な生物が生息しています。大自然にどっぷりと浸かりたい方、パプアの伝統や生活様式を学びたい方におすすめです。
- Raja Ampat(ラジャアンパット諸島):インドネシア一押しのエリア。大小1,500の島々には健康的で美しいハウスリーフが広がるので、スノーケラーにもおすすめ。高級リゾートから民泊までさまざまな宿泊施設が点在。
- Triton Bay(トリトンベイ):大自然に隔絶された西パプアの秘境。栄養満点の海中で透明度は低いが、多様なソフトコーラルが生息するカラフルな海中世界が広がる。
- Cenderawasih Bay(チェンデラワシ湾):インドネシア最大の海洋保護区。第二次世界大戦で墜落した航空機や沈没船の残骸、ジンベイザメとの遊泳ができる。
ラジャアンパット諸島(Raja Ampat)
ニューギニア島の北西端に位置するラジャアンパット諸島。約1,500の小さな島々は、石灰岩のカルスト地形から険しい山岳地帯まで多様性に満ち、健康的な海中世界には岩礁、浅瀬、深い海溝で構成されています。ビーチに赤ちゃんサンゴが転がっていたり、ちょっと泳いだところに魚の群れや色とりどりのかわいらしい海洋生物がたくさん暮らしているので、スノーケラーも一日中夢中になって遊べます。
- ベストシーズン:10月~4月(ハイシーズン)
- 見どころ:健康的でカラフルな海中世界
- アクセス:西パプア州ソロンからラジャアンパット諸島まで高速ボート2~5時間
トリトン湾(Triton Bay)
大自然に囲まれた西パプアの最後の楽園
ニューギニア島の南西部、海岸線に沿って広がるトリトンベイは、2006年に調査が始まったまだほとんど知られていないダイビングサイトです。地形は多様で、海岸線には多くの小さな島々、岩礁、マングローブ林が点在し、内陸部には熱帯雨林が広がり、険しい山岳地帯や深い谷が見られます。湾内の水深は比較的浅く、ソフトコーラルをはじめとしたサンゴ礁や海草が豊富に存在します。
- ベストシーズン:10~4月(特に9-12月)
- 見どころ:Little Komodo、Batu Jatuh、Larry’s Heavenなど
- 宿泊先:2024年現在1か所のみ(Triton Bay Divers)
- アクセス:ソロン経由でカイマナ空港に入り、ボートで約2時間
チェンデラワシ湾(Cenderawasih Bay)
ニューギニア島の北西部に位置するチェンデラワシ(極楽鳥)湾。インドネシア最大の海洋保護区で、湾内には小さな島々やサンゴ礁が広がり、浅瀬から深い海溝まで多様な地形が見られます。湾内には太平洋戦争の日米激戦地となったビアク島があり、海底には墜落した軍用機や沈没船が複数眠っています。また、漁民の乗るバガン船の網にかかった小魚を食べようと集まってきたジンベイザメを間近で観察できる重要なスポットとなっています。
- ベストシーズン:1~8月
- 見どころ:第二次世界大戦の沈没船・飛行機、ジンベイザメ
- アクセス:① ジャカルターマノクワリ (空路 6時間) ②マノクワリーPulau Rumberpon (航路 4時間) ③Pulau Rumberpon – Ransiki (航路 1時間半) ④Ransiki – マノクワリ (バス 3時間)
Sulawesi
乾季5~10月 雨季11~4月(視界は良好?) 旅行シーズン5月~10月(8-9月は強風で海が荒れる?)
インドネシアの中部に位置し、北から南まで独特な形状で、美しいサンゴ礁と山岳地帯が広がるスラウェシ島。周辺の海域には美しいサンゴ礁と数多くの固有種が生息しており、初級者から上級者まで楽します。トラジャ族の文化、豊かな自然で知られています。熱帯モンスーン気候で、年間を通じて高温多湿です。雨季には南西モンスーンが吹き、強い風や豪雨、雷雨が頻繁に発生し、湿度が高くなります。
- スラウェシ島北部:マナド西側のブナケン諸島は日本人ダイバーに人気の美しいサンゴ礁が広がり、マナド東側には「マックダイビング」の聖地として人気の高いレンベ海峡がある。
- スラウェシ島中部:トゲアン諸島、ゴロンタロ
- スラウェシ島南部:ワカトビ国立公園(Wakatobi)
スラウェシ島北部
マナド西部のブナケン諸島は比較的アクセスが良く、リゾート施設も充実しているため、古くから日本人ダイバーに人気。マナド東部のレンベ海峡は、マックダイビング(泥砂の海底でのダイビング)の聖地。マナドから50km先のタンココ自然保護区には、メガネザル、クロザル、クスクス、サイチョウなどの東南アジアとオーストラリア両方の動物区の種が見られます。
Maluku and the Banda Sea
乾季5~10月 雨季11~4月 旅行シーズン4~5月・9~10月(7~8月は強風により休業)
スラウェシ島とパプアに挟まれたマルク州は、インドネシアで最も深く複雑な海底地形が特徴のバンダ海にある。熱帯モンスーン気候で、多くの島には山岳地帯と活火山があり、この地域の地形や生態系に影響を与えています。マレー人、ポリネシア人、パプア人など、異なる民族が暮らしており、歴史的に香辛料の生産地として、ヨーロッパ諸国の争奪戦を繰り広げた歴史があり、歴史的な建築物や遺跡が点在しています。コロニアルな雰囲気が漂います。
- アンボン(Ambon):マクロダイビングがメイン。潮の流れは比較的穏やかなエリアが多い。
- バンダ諸島(Banda Islands):スノーケラーからダイバーが満足できるスポットまで豊富にある。
バンダ諸島
Kalimantan
乾季4~10月 雨季11~3月 旅行シーズン (1~2月はリゾートなどが閉まる?)
カリマンタン島(ボルネオ島)は、東部のセレベス海に囲まれたデラワン諸島がダイビングの聖地となっている。「第二のシパダン」と言われ、大迫力の大物が狙える人気のダイビングエリア。カリマンタン島本土は開発が進み、絶滅危惧種のオランウータンなどの貴重な野生動物が数を減らしていっている。
- マラトゥア島(Maratua Island):強い潮流の中でバラクーダ、ギンガメアジの大群が楽しめます。
- カカバン島(Kakaban Island):塩水のジュリンダ湖で、クラゲに刺される心配なく泳ぐことができる。
- サンガラキ島(Sangalaki Island):マンタレイのクリーニングステーションがあり、マンタと一緒に泳げる。
デラワン諸島
31の島と環礁で構成されるデラワン諸島の最大の見どころは、外洋に強い海流に乗って押し寄せてくる迫力満点のバラクーダの大群だ。また、ジンベイザメやハンマーヘッドシャーク、マンタなどの大物が狙える他、ウミガメや刺胞毒の無いクラゲと一緒に泳ぐことも可能。中心のマラトゥア環礁にはラグーンが広がっており、空港やリゾートホテルや水上コテージと安宿が少しがある。
East Nusa Tenggara
乾季 5~10月 雨季 11~4月 旅行シーズン 9~12月
小スンダ列島(Lesser Sunda Islands)の東部に位置するヌサ・テンガラ・ティモール(Nusa Tenggara Timur、NTT)。この地域は、フローレス海、サヴ海、インド洋に囲まれており、多くの島々から構成されています。また、オーストラリア大陸の影響を受けたサバンナ気候で、乾季と雨季がはっきりと分かれています。南東からの貿易風が吹き、特に沿岸部で風が強く感じられることがあります。
- アロール諸島(パンタール海峡):強い潮流により、島周辺には健康的なサンゴ礁と多様なマクロ生物が生息し、近くをシュモクザメ、イルカ、クジラ、マンボウなど大型生物も通過していく。
- コモド諸島:強い海流で美しい海洋世界が広がり、陸上にはサバンナ気候の草原と美しい海岸が見どころ。
- マウメレ:マックダイビングの地として知られる。フローレス島東部の湾になっているため、比較的穏やかな海流だが、沖合にはサメ類やイルカ、回遊魚などが見られる。
アロール諸島
アロール島とパンタール島の海峡には、強い潮流と透明度の高い海水が特徴で、島々の周囲にはインドネシアでも最も健康的なサンゴ礁と多様な海洋生物が生息しています。また、独自の文化と伝統を持った多くの民族グループが住んでおり、地元の文化や生活様式を垣間見ることができます。
- ベストシーズン:9-11月
- 見どころ:シュモクザメ、イルカ、クジラ、マンボウなど大型からマクロまで。
- アクセス:ティモール島クパン(Kupang)からアロール島
コモド諸島
1991年にはユネスコの世界遺産に登録されたコモド諸島は、火山活動によって形成された地形、険しい山岳地帯、乾燥した草原、美しい海岸線が特徴です。周辺海域は、強い潮流が発生し、豊かな海洋生物の生息環境を作り出し、陸上では、コモドドラゴンをはじめ、多くの固有種が保護されています。
West Nusa Tenggara
乾季 5~10月 雨季 11~4月 旅行シーズン 9~11月
バリ島の東に位置するヌサ・トゥンガラ・バラット(Nusa Tenggara Barat、NTB)は、ロンボク島とスンバワ島を主な構成要素として、島全体が火山性で、起伏に富んだ地形が特徴です。熱帯モンスーン気候で、雨季と乾季が明確に分かれています。バリ島から各地にフェリーや高速船が運航しています。
- ロンボク島南西部
- Moyo Island
- Sangeang Island
- スンバワ島東部:4~11月
まとめ
今回インドネシア各地の海洋世界と地域の魅力をそれぞれ紹介しました。ぜひこれをもとに、気になった海洋スポットとおすすめ旅行時期を組み合わせて、旅行計画を立ててみてください!
月別のベストシーズン一覧
| エリア | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ラジャアンパット | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ |
| トリトンベイ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | × | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
| チェンデラワシ湾 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| スラウェシ島北部 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
| スラウェシ島中部 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||
| スラウェシ島南部 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||
| マルク州 | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | ||||||
| カリマンタン島 | × | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
| 東ヌサ・テンガラ州 | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||||
| コモド諸島 | × | × | × | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
| 西ヌサ・テンガラ州 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
| ギリ諸島 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
| バリ島 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
| リアウ諸島 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
